ガラスは味がしなかった

へんな夢を見た。

私は自分じゃない他の人間という設定で、ガラスをぽりぽりと食べていた。

ガラスはおはじきよりもやや薄くカップヌードルの容器の底くらいの大きさの円形でやや青みがかっていて、口に入れると冷たくて滑らかだった。

その滑らかなガラスをがりりとかじり咀嚼する。

味は全くしないのだが、細かく固いもので一杯の咥内は不快。

私じゃない誰か他の人は、決して飲み込むことはなくただただ延々とガラスを咀嚼していた。