小さい頃住んでいた家の半径50mから4kmあたり。わたしは幼くもあり現在の年齢でもある。要するに、私の歴史のあらゆる断片がつまっているそんな私。その断片のいずれもの濃度も同一で等価値だ。 混沌とセックスと黒い霧が背景にあって、私は確信を持って何か…
去年の読書納めは阿部和重の「シンセミア」だった。 山形県の神町という田舎で起こる事件を俯瞰的に書いているのだけれど、とにかく後半のドライブ感がすごい。読んでいてアドレナリンが出るのを実感できる小説はひさびさだった。 物語の中核を担う人たちの…
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