わたしは紅茶ならリプトンが好き

メディアやかつての人の追体験じゃなくて新しい経験と、それに喚起される言葉にすら落としこめないような感情。固有名詞や軌跡やフィルターのかかった感覚やその他色々なものに乗っけてしまった方が安易で意外と楽しかったりするけどね。

リプトンの好きなところは、その味と名前の響き(シンプルでかわいい)とまっ黄色のパッケージと表面に書かれている「おいしい紅茶はリプトン」というキャッチコピーを読みながら飲むと、なるほどおいしく感じられるところ。

今日は寝不足だったがすごく良い天気で飛行機雲なんかも見えた。葉っぱが落ちてとげとげしいシルエットになった冬の木に寄りかかった男の子と伸びる枝の間から見える空の色とおもちゃみたいな色のトラックと自動車の速度と全く同じ早さのパンと切りすぎた前髪を隠すためにかぶった毛糸の帽子の少しちくちくする感触と温かくて白い手の女の子。