雪ゆき「椰子・椰子」
子供がいる女の人の一年間の話。モグラが訪ねてきたり子供を折り畳んだりするかなり非現実的な生活でそれを淡々とした語り口で綴ってゆく。川上弘美の中では2番目くらいに好きな小説。
きっと子供とかもほんとはそんざいしてない。まさしく眠っている時に見る夢のようなとりとめがなく突拍子もない感じ。人の夢を覗き見している気分。
なぜこの小説を思い出したかというと、今日目が覚めたら雪が積もっていたから。銀世界というようなきらきらした感じではなく白くうすぼんやりとしていて湿っていて無音で全ての輪郭が曖昧だった。まるで夢みたいに。
何か面白い映画観たいなぁ。ぐっとくるやつ。